手汗対策 | 手掌多汗症の原因と手汗を止める方法
緊張した時などに手汗は誰でも出ます。たかが手汗と思うかもしれませんが、そのことが大きな悩みとなっている人も実は多くいるのです。
手掌多汗症(しゅしょうたかんしょう)という病気は、手汗が異常に多く出る病気です。このサイトでは、手掌多汗症の原因や、手汗を止める方法について紹介していきます。
手掌多汗症の原因
「手汗を何とかしたい」、「多汗症を治したい」という人は、まず手掌多汗症について詳しく知っておく必要があります。正常な人でも緊張した時や不安な時には手汗が出てきます。これは交感神経が活発になるために起こりますが、手掌多汗症の場合はこの交感神経が平常時から過剰に働き過ぎる事が原因といわれています。
また汗で悩んでいる人は緊張する場面などに遭遇した時、「また汗が出たらどうしよう…」と思ってしまう事が多いです。これを「予期不安」と呼び、この予期不安が余計に精神性発汗を引き起こす原因となります。
特に緊張を感じていない場面でも手汗が多いのが手掌多汗症の特徴ですが、この予期不安は手掌多汗症の症状を更に悪化させる事が分かっています。このように手掌多汗症は肉体的な疾患であると同時に、精神的な要素も大きく関係しているのです。
手汗を止める方法は?
手掌多汗症の人だけでなく、手汗が気になるから手汗を止めるを知りたいという人も多くいます。ハンカチを持ち歩き、絶えず手を拭いているという人も多いですが、常にハンカチが手放せないというのも大変不便なものです。
手掌多汗症はれっきとした病気なので医療機関で治療を受ける事も出来ます。手汗に効果のある内服薬や外用薬を使用したり、手に注射をして手汗を抑えるボトックスも手掌多汗症の治療法として有名です。また、最終的な治療法として、発汗の原因となる交感神経を内視鏡を使って切断するETS手術など、医療機関で受けられる治療も色々あります。
その他、制汗剤を使用して汗を抑える方法や、サプリメントを飲んで手汗改善を行うなど保存的治療から外科的治療まで、手汗を止める方法は実に様々です。どの方法にもメリットもあればデメリットもあります。安全に改善を行いたいのであれば、それぞれの良い所悪い所をしっかりと事前に把握しておくという事が大変重要です。
自分の手汗を把握しよう
様々な手汗対策や治療を行う前に、自分の症状をしっかりと理解しておく事が先決です。どういう時に汗が多く出るのか、逆に汗が出ない(気にならない)時はどういう時かなど、自分の汗の状況を把握する事は、その後の治療を行う上でもとても重要です。
例えば、手に制汗剤などを使用する場合、すでに汗が出てしまっている時には効果がありません。汗が出る前に使用する必要があるのです。そのため自分の汗のリズムは絶対に知っておきたいポイントなのです。
また、手掌多汗症は幼少期など低年齢の発症することが多くあります。子供はまだうまく自分の症状を伝える事が出来なかったり、手汗の異常に気が付いていない場合もあります。子供の手がいつも濡れている・手がいつも汗で冷たいという場合は、手掌多汗症も視野に入れて、手汗について注意深く観察する必要があるという事を覚えておきましょう。
早めの手汗対策を
手汗の悩みは周囲にはなかなか理解されにくいですが、本人にとっては大変深刻な悩みとなります。そのため手汗対策をすぐにでも行いたい!という気持ちもよく分かります。
しかし、せっかく治療や手汗対策を行っても、自分に合っていない方法だと意味がありません。手掌多汗症で悩んでいる人は、まず自分の症状の把握から始めてみましょう。特に、症状が深刻な場合については、一人で悩んでいても解決しないので、一度医師に相談してみることをおすすめします。