代償性発汗に要注意! 多汗症のETS手術の怖い副作用

代償性発汗に要注意! 多汗症のETS手術の怖い副作用

代償性発汗に要注意! 多汗症のETS手術の怖い副作用

多汗症の根本的な治療方法として「ETS手術」があります。胸部の交感神経の一部を切除する手術で、汗を止める上では非常に確実性の高い方法です。

一方で、このETS手術には「代償性発汗」という副作用もあり、中には「手術を受けなければよかった」と後悔する人もいます。今回は、そんな多汗症のETS手術の怖い副作用「代償性発汗」についてまとめます。

多汗症とETS手術

多汗症とは、交感神経が失調することによって汗が必要以上に出てくる疾患です。緊張した場合などに手足から汗をかくのは普通の人でもよくあることです。しかし、平時から多く汗をかき、生活に支障があると感じる場合には多汗症の可能性が高く、何らかの対策をとる必要があります。

多汗症の対策には様々な方法があり、塩化アルミニウム液イオントフォレーシス療法ボトックス注射、ETS手術などが代表的です。症状の重さにもよりますが、医師に相談した際は、塩化アルミニウム液やイオントフォレーシス療法といった副作用の軽いものから順番に試すよう勧められるのが普通です。

ETS手術の効果

ETS手術は、汗の原因となる交感神経の一部を切除して発汗を少なくする方法です。

多汗症を治す上では非常に確実性の高い方法とされます。特に手のひらの汗はピタリと止まることが多く、同時に顔や頭などの汗を減少させることも期待できます。一方で、足の汗についてはあまり変化がないという人が多いようです。

多汗症のETS手術の効果と代償性発汗

費用は10万円前後で、手術は短時間で終わるため、日帰りで受けることができます。また、手術の傷は脇の下を2~4ミリ切開する程度なので、術後に目立つことはほぼありません。

代償性発汗 | ETS手術の副作用

ETS手術には「代償性発汗」という怖い副作用があるため、受ける前には医師に相談の上、慎重に検討する必要があります。

代償性発汗

代償性発汗とは、手術によって汗の止まった箇所とは別の部位から多量の発汗がみられるようになる現象です。例えば、胸、背中、太ももなど、それまであまり汗をかかなかった場所からも汗を多くかくようになります。

代償性発汗は、手術を受けた多くの人にみられ、日中だけでなく睡眠中の寝汗なども増えてきます。程度は人によって様々ですが、中には体の汗でTシャツなどがビチャビチャになってしまうほどの人もいます。一度手術をしてしまうと交感神経は元には戻せませんので、ETS手術を行う際には代償性発汗のリスクを理解した上で慎重に検討する必要があります。

味覚性発汗

ETS手術を受けた後には、「味覚性発汗」が増えることも知られています。味覚性発汗とは、食事の際、特に辛い物や酸っぱいもの、味の濃いものを食べた時に発汗する現象です。他の人との食事中など、辛い物を食べるとボタボタと汗が流れ落ちて、恥ずかしい思いをすることもあります。

手のひらの乾燥

これは副作用というよりも注意点ですが、ETS手術を受けると手汗がピタッと止まるため、手のひらがカラカラに乾燥することがあります。

そういった状態だと、冬はひび割れがおきやすくなったり、ものを持った時に滑りやすいといったデメリットがあります。特に、本を読んだり、仕事で書類を扱う場合など、「紙をめくる」という行為に苦労するようになります。

手術はあくまでも最終手段

今回は、多汗症のETS手術における怖い副作用についてご紹介しました。

思い切って手術をしたものの、代償性発汗に苦しみ手術を受けたことを後悔する…といった人も実際にいらっしゃいます。手術後の体質は二度と元に戻すことはできませんので、手術を受ける前には慎重に検討することが大切です。

医師にも勧められるとは思いますが、まずは塩化アルミニウム液やイオントフォレーシスなど、副作用の少ない別の治療法を試してみるべきです。ETS手術はあくまでも最終手段として考えるようにしましょう。