手汗と心の関係 | 緊張による手汗で図書館の仕事にも悪影響が…

手汗と心の関係 | 緊張による手汗で図書館の仕事にも悪影響が

手汗と心の関係 | 緊張による手汗で図書館の仕事にも悪影響が…

 N.Nさん(女性)、25歳、図書館勤務 

学生の頃は気にしていなかった手汗の症状…

私は子供の頃からスポーツが得意で、運動部に所属しており、汗を流すのが好きでした。クラスメートの前で発表をする時など、緊張する場面では汗をかきやすいタイプだという自覚は早くからありました。ですが、普段から運動をしているので汗をかきやすいのだろう、それほど気にすることでもないと、それについてあまり深く考えることもしませんでした。また、人前に立つことが多いキャラクターでもなかったため、気にするほどそのような場面に立たされることもなかったのです。

本を読むことが好きだったため、資格を取って、無事図書館勤務の夢がかなうことに。就職に際しても緊張する場面はそれほどなかったため、社会に出て仕事をするようになるまでは、手汗を日常生活の負担に感じることはありませんでした。

あまりにも手汗がひどく、仕事に支障をきたすように…

症状に悩まされるようになったのは、図書館職員になってしばらくたったころでした。当時は大きな図書館に勤めており、貴重な本を強化したり、修繕する大切な作業を手伝うことがありました。司書になったばかりはカウンター業務が主な仕事内容でしたが、初めて貴重書に関わる仕事をさせてもらえるとあって、喜びでいっぱいでした。

しかし、いざ作業に取り掛かると、涼しい室内にもかかわらず、緊張から手汗がにじんで思うように作業ができませんでした。手汗がひどいせいで薄い用紙やフィルムを扱うのに苦戦し、更に焦って手汗がひどくなる悪循環。必要に応じて手袋もつけますが、やはり素手で作業する方が効率が良いことも多く、私はなんとなく足手まといになってしまいました。

もともと緊張すると汗をかきやすいと自覚はしていましたが、こんなにも自分の汗に困らされたのは、この時が初めてでした。

緊張によるひどい手汗、なんとかしたい…

手汗がひどいせいで業務に支障をきたし、周りに迷惑をかけてしまったことから、なんとかしなければならないと思うようになりました。しかし手汗は、普段は普通の人と同じように気になるものではないのです。緊張すると量が増えてしまうということは分かっていても、自分でもいつひどくなるのか、いつそのような状況に立たされるか、それが分かりません。そのため、手汗の症状が出始めてから、それをなんとか抑えるというのが私ができる対策でした。

まず、手汗に悩まされたことがある人なら必ずやったことがあると思われる「ツボ押し」対策を試してみました。しかし効果は薄く、あまり改善されませんでした。制汗剤やクリームを塗るなどの対処もやってみたものの、汗で流されるためやはり思うような効果は得られず…。結局数年は、業務中も汗を拭くタオルを手放せないまま時間が過ぎていきました。

重要なのは、「汗」対策をすることではなかった

数年経った頃、仕事におけるすべての業務にも慣れて、落ち着いた作業を担当することが増えました。そうすると、不思議と手汗に悩まされることが減っている気がしました。自然と症状が改善しだしたおかげで初めて気付いたことが、手汗が出るのは「心の問題」だということでした。

それから、躍起になって汗を抑えようとするのはやめました。そして自分で自分をリラックスさせる方法をいろいろと調べ、生活の中で実践するようにしました。

寝る前に好きな音楽を聴いてぼーっとするなど簡単なことから始め、お風呂で力を抜いてゆっくり呼吸したり、仕事での緊張をほぐすための時間を積極的にとるよう心がけました。そうするうちに、手汗に悩まされることがなくなり、仕事もより自信をもって望むことができるようになってきました。

手汗の悩みから解放されたのは、仕事中に緊張すること自体が減ったのもありましたが、何よりも大切だったのは自発的に「心の余裕」を持とうと意識したことだと思います。