イオントフォレーシス療法による手汗の解消 | 多汗症の治療法

イオントフォレーシス療法による手汗の解消 | 多汗症の治療法

イオントフォレーシス療法による手汗の解消 | 多汗症の治療法

手汗は本人にとってはとても辛く、頭を悩ませる問題となります。「ただの汗っかき」と勘違いされてしまう場合も多いのですが、手汗が異常に多い手掌多汗症は治療が必要な病気です。

今回は、手汗の解消方法の一つ「イオントフォレーシス療法」について紹介します。

イオントフォレーシス療法とは

手汗の治療法の一つに「イオントフォレーシス療法」というものがあります。微弱な電流を流した水に手をつける事で、水素イオンが汗腺に作用し、汗腺の穴が小さくなって発汗を抑えるという方法です。

汗を止めたい部位を水につける必要があるため、治療を行える部位には制限があります。主に手のひら足の裏の多汗症が対象となり、医療機関によってはワキの下にも取り入れている所もあります。

多汗症の手汗を治すイオントフォレーシス療法とは

電流を流すと聞くと「体に悪影響はないのか」「痛くないのか」と不安に思う人もいるかもしれませんが、ごく弱い微弱電流なので体に害はありません。また痛みも特にはなく、水に手をいれた時に少しピリピリと刺激を感じる程度です。

麻酔を必要とする手術でもなく、手軽に外来で行える治療法のため、欧米では一般的な多汗症の治療法として利用されています。近年では、手掌多汗症で手汗がひどい場合などに有効な治療法として、日本でも行う医療機関が増えてきています。

治療にかかる日数

手汗に効果のあるイオントフォレーシス療法ですが、気になるのは治療にかかる日数です。即効性があるわけではないので、継続しての治療が必要です。最初のうちは少なくても週1回ほどの通院は必要になります。効果が表れ始めたら通院期間を少しずつ伸ばして治療を行っていきます。

だいたい数回~10回程度で効果を実感し、20回ほどでほとんどの人が治療終了となります。ただし、効果は2~3か月程度なので、継続して治療を行う必要があります。通院期間や回数などはその人の多汗症の程度や、効果の表れ方・医療機関によっても異なりますので、治療を受ける前にしっかりと確認しておくようにしましょう。

イオントフォレーシス療法の注意点

イオントフォレーシス療法は、多汗症の症状が軽度の場合は効果を実感しやすい治療法です。しかし、重度の症状の場合は、継続的に行っても満足な効果が得られない場合もあります。

また、イオントフォレーシス療法を行って手汗が改善されてきたからといって、決められた間隔での受診を守らなかったり、治療を途中でやめてしまうと、再発したり満足な効果が得られない場合があります。継続しての定期的な治療が必要となりますので、自己判断はせずに医師の指示通りに治療を行っていきましょう。

イオントフォレーシスで多汗症の手汗を治療する際の注意点

イオントフォレーシスは保険適応となり、低価格で行えるのも良い点なのですが、導入している医療機関はあまり多くないのが現状です。イオントフォレーシス療法を希望する場合は、事前に導入している医療機関を調べておくようにしましょう。

近くに導入している医療機関がないという場合は、イオントフォレーシスの機械を個人輸入などで購入する事もできます。しかし、やはり家庭用で購入したものよりも医療機関で使われている医療用機器の方が安定しているため、より効果を実感しやすいといえます。

また、この治療法は手汗で悩んでいるほとんどの人に対応できますが、電流を流すため、ペースメーカーを入れている人には行う事ができませんのでご注意ください。

まとめ

イオントフォレーシス療法は手のひらの「手掌多汗症(しゅしょうたかんしょう)」や、足の裏の「足蹠多汗症(そくせきたかんしょう)」には比較的取り入れやすい解消方法です。一方で、「治療に日数がかかる」「効果があらわれるのに数カ月かかる」「実施医療機関が少ない」などのデメリットもあります。

手汗対策としては、イオントフォレーシスの他にも制汗剤やミョウバン水など手軽な解消方法もありますので、自分の多汗症の症状に合ったものを検討してみると良いでしょう。