手汗を止める薬 | 多汗症へのプロバンサインの効果と副作用

手汗を止める薬 | 多汗症へのプロバンサインの効果と副作用

手汗を止める薬 | 多汗症へのプロバンサインの効果と副作用

手汗が多い手掌多汗症は、日常生活にも支障をきたしやすいやっかいな病気です。この手掌多汗症の治療として内服薬による治療法がありますが、その代表的なものが手汗を止める薬「プロバンサイン」です。

今回は、このプロバンサインの効果と副作用について詳しくみていきましょう。

手掌多汗症と治療法

手掌多汗症の治療は、大きく分けると手術などの外科的治療と、薬物や処置などの保存的治療の二つに分けられます。外科的治療は完治が望めるため、手掌多汗症にとって一番効果のある治療法です。しかし、副作用や体の負担などを考えると「汗が嫌だから気軽に受ける」というものではなく、「症状がひどく他の治療法も試したけれど効果がない」という場合の、手掌多汗症の最終的な治療法と位置付けられています。

手汗を止める多汗症の薬プロバンサイン

手術に比べ、手軽に取り組めるのが内服薬を使った治療や、外用薬を使った薬物療法です。塩化アルミニウム液を使った予防法では、手に塩化アルミニウム液を塗るだけなので簡単にできますが、皮膚の弱い人などはかぶれやすいなど問題点もあります。一方、内服薬による治療法も手間をかけずにできますが、副作があるため注意が必要です。

手汗に効く内服薬の種類

手汗を止める薬には次のような種類があります。

  • 交感神経抑制剤:
    手汗は、自律神経のうち交感神経が過度に働くことが原因となるため、この自律神経の乱れを整え汗を抑えます。

  • 抗コリン剤:
    神経から放出されるアセチルコリンという神経伝達物質が汗腺のエクリン腺を刺激することで汗が大量に出るため、このアセチルコリンの放出を抑えて汗を減らします。

  • 抗不安剤:
    不安や緊張が汗を助長するため、不安や緊張を和らげて手汗の症状を改善させます。

  • 抗うつ剤:
    元々不安を感じやすい・心配性・緊張しやすい人は抗うつ剤(SSRI)を継続して内服する事で、不安や緊張を感じにくくなります。「汗が出たらどうしよう…」と考えてしまう予期不安が原因で汗が増えているタイプの人に効果的です。

多汗症の薬「プロバンサイン」

多汗症の治療薬として唯一認可されているのが「プロバンサイン」です。プロバンサインというのは商品名で一般名は「プロパンテリン臭化物」といいます。アセチルコリンを抑える抗コリン剤で、胃炎や膵炎など消化器系の疾患などによく使用される薬です。1996年に多汗症治療薬として保険が適応となりました。

プロバンサインを入手するには、病院で処方を受ける方法と個人輸入があります。病院や症状によっては、汗が多いというだけでは処方してもらえないことも多いので、事前に電話確認してみると良いでしょう。

プロバンサインの効果

プロバンサインの使用方法は成人の場合は1回1錠、これを1日3回~4回服用する事で汗の分泌を抑えることができます。服用時には以下の点に注意しましょう。

  • 汗が出てしまってから服用しても遅いので、汗が出る一時間くらい前には服用する
  • 効果に応じて量を調整していく
  • 最小は少量から服用していく

プロバンサインの効果は5時間ほど持続するとされています。効果が出るまで時間がかかるので、余裕を持ったタイミングで服用しましょう。

プロバンサインの副作用

プロバンサインの副作用として口の乾き・便秘・動悸・排尿障害・目のかすみなどがあります。プロバンサインは手汗を止める薬として認められていますが、多量を服用してしまうと、これらの副作用も強くなってしまいます。

手汗を止める多汗症の薬プロバンサインの副作用

効果のあらわれ方は症状の程度や体質など個人差がありますので、どのくらいの量が自分にとって効果的なのかを見極めるために、最初は少量から始めて様子を見ながら量を調整していきましょう。また、年齢などによっても必要量は異なってきますので、自己判断で適当に使用するのではなく、医師の指示に従って服用するようにしましょう。

まとめ

プロバンサインは、飲むことで汗の量を減らすことができる多汗症の治療薬です。しかし、間違った使い方をすると効果が表れにくかったり、副作用をもたらしてしまう可能性もあります。

副作用の面などデメリットの面もしっかりと理解し、医師と相談した上で服用することをおすすめします。