滴り落ちるほどの手汗の悩み | 多汗症を手術で治療した体験談

滴り落ちるほどの手汗の悩み | 多汗症を手術で治療した体験談

滴り落ちるほどの手汗の悩み | 多汗症を手術で治療した体験談

 Y.Hさん(女性)、28才 

多汗症で手から滴り落ちるほどの汗

私にとって「手汗」という言葉ほど憎く、嫌いな言葉はありません。私が初めて「手汗」が嫌なもの、悪い物、人と異なるものと捉えるようになったのは幼稚園の年中さんの時でした。

その日は年長さんと一緒に遠足に出かけるというイベントがあったのですが、私は年長さんと手をつなぎ、その手は汗でびっしょりでした。その時にその年長さんは優しく「大丈夫だよ」と言ってくれたのを覚えていますが、周りからはなぜそこまで汗をかくのかと、からかわれたのを今でも覚えています。その時から自分は人と違い、大量の手汗をかく体質なのだということを認識しました。私の「手汗」との戦いが始まった瞬間でした。

そのような手汗は私にとって大きなコンプレックスとなり、好きな男の子が出来ても告白ができず、あまり表に出ない性格になりました。

私の手汗の症状について

具体的な症状としては、多い時(緊張時)には滴り落ちるほどの汗が手から出ます。例えば、試験があった時など、そのまま手を置いて鉛筆で回答を書いていると紙が濡れてしまいます。なので、毎日下敷きを持って行き、下敷きの上で文字を書くという習慣がつきました。(夏場は汗をかくので下敷きが手とくっついて大変でした。)

多汗症の人は多くがそうだと思いますが、「手汗」が大変な場合は同時に「足汗」にも苦労しているかと思います。私も例に漏れず、手汗に加えて足汗にも苦労しました(私の場合、「足汗」は「手汗」に比べて汗の量は少なかったです。)。「足汗」も「手汗」同様に、緊張時には滴り落ちるほどの汗が出てきます。ですから、裸足で床を走り回るという行為などは、私にとってはとても恐ろしいことでした。

あ~~フォークダンス…

一番困った体験は、中学校の時の運動会でのフォークダンスでした。中学校ではフォークダンスを必ず全員が踊る必要がありました。「手汗」の悩みを抱えている私にとって、他人と手をつないでダンスを踊るということは、とても考えられない行為でした。

また、フォークダンスは運動会当日だけ踊れば良いということではなく、1か月程度の練習期間が設けられています。もうなんという地獄の期間でしょうか。

毎年、運動会が近づくにつれて、私はどう対処すればよいのか悩みました。ある年には液体ボンドを手に塗りたくり、汗が出ないようにもチャレンジしましたが、時間がたつにつれてボロボロになり汗を止めることが出来ませんでした。最終年には、手を全部けがしたことにして、絆創膏を全ての指につけて対応したりもしました。(今考えるとありえないのですが当時は必死でした。)

多汗症の手術で「手汗」とさようなら

こんな私ですので、大人になっても出来るだけ周囲に手汗がバレないように上手に隠し通してきました。それは特別な存在である婚約相手にも隠してきました。しかし、ある時に勇気を持って婚約相手に手汗の相談を初めてしたところ、そんなことは気にしない、早く原因をつきとめて手術をすればよいと前向きな言葉をもらえました。ある意味、この時に私の「手汗」との戦いは終わっていたのかもしれません。

病院に行って検査をしたところ、原因は自律神経失調症とのことでした。お医者さんからは「今までよく頑張ったね」と言葉をいただき、涙が止まりませんでした。

治療法としては、脇の下にある汗の神経線を熱で麻痺させるという治療方法でした。両腕を1日で手術でき、その日のうちに退院もできました。後遺症として若干胸などから汗をかきやすくなりますが、私にとって関係はありません。本当に人生が変わりました。新たな自分は、同じような人々に対して、この多汗症治療の体験を広めていきたいです。