ボトックス注射での手汗治療 | 手掌多汗症への効果と費用

ボトックス注射での手汗治療 | 手掌多汗症への効果と費用

ボトックス注射での手汗治療 | 手掌多汗症への効果と費用

手掌多汗症を含めた多汗症の治療としてボトックス注射を使用する方法があります。最近、美容整形などでも話題のこのボトックス注射とは、一体どのような治療法なのでしょうか。

今回は、ボトックス注射による手掌多汗症治療の効果と費用についてまとめます。

ボトックス注射とは?

食中毒などの原因菌として「ボツリヌス菌」という細菌があります。ボツリヌス菌は海や川・湖・土壌などの泥砂中にいる菌で、自然界で知られている毒素の中でも特に強力であるといわれています。

このボツリヌス菌が作り出す毒素にはA型~G型の7種類ありますが、この中のA型ボツリヌス毒素は、交感神経から汗を出すために出される神経伝達物質のアセチルコリンを抑える働きがあります。こうした作用から汗を抑えるために有効とされているわけです。

手汗治療に効くボトックス注射とは

多汗症の治療の他にも、美容整形ではシワ取りに、眼科では眼瞼痙攣の治療にと様々な分野の治療に利用されています。汗の分泌を抑え、臭いの軽減も期待できるためワキガ治療にも用いられています。

手掌多汗症での治療効果

ボツリヌス毒素を注射すると注射後一週間ぐらいで効果が表れ始め、3ヶ月~6ヵ月くらいは持続します。しかし、効果が切れるとまた手汗の症状が再発してしまうため、繰り返しての治療が必要となります。

ボトックス注射は目立つ跡が残らず、10分から20分程度で簡単に行えるため、手軽で受けやすい治療法といえます。しかし、手のひらや指先など敏感な部分に注射をするため、チクチクと痛みがあるというのが難点です。

平成24年に、脇の下の汗が多い「腋窩多汗症」に限り保険適応となりましたが、手掌多汗症に関しては保険適応外となるため自費扱いとなります。また、腋窩多汗症には効果を得られやすい治療となりますが、手掌多汗症は腋窩多汗症よりも効果は低いといわれています。

ボトックス注射の費用

手掌多汗症の治療としてボツリヌス毒素によるボトックス注射を選んだ場合、気になるのがその費用です。外来でできるとはいえ、保険適応外となると費用はやはり高くなってしまいます。医療機関によっても異なりますが、5万円~10万円くらいが手掌多汗症のボトックス注射の相場のようです。女性と男性では手の大きさが異なるため、費用が若干変わる場合もあるので注意が必要です。

ボトックス注射での手汗治療にかかる費用

ちなみに保険適応となる腋窩多汗症の場合は約3万円程度(3割負担の場合)で行えます。

ボトックス注射の注意点

ボトックス注射の問題点は先に述べたような費用面と、注射時の痛みがあげられます。非常に細い針を使用して行いますが、やはり手の指や手のひら全部合わせて約30カ所に注射を行いますので、チクチクした痛みは感じます。

また、手にボツリヌス毒素を注入する事で筋肉にも作用してしまい、手の筋力が低下する事もあります。日常生活で支障をきたすほどでなく、一過性のものなので、時間の経過と共に改善されていきます。

一回で半永久的な効果が現れるわけではありませんので、高額な費用を払っても、効果が継続するのは3ヵ月~長くても1年です。治療を継続できなければ結局また手汗に悩まされることになりますから、続けていけるかどうかをしっかり判断した上で治療を行う事が大切です。

まとめ

ボトックス注射はあらゆる分野で注目されている治療法です。手術以外の他の治療法と比べるとその効果持続期間は長いように感じますが、費用に見合った期間と感じるかは人それぞれです。

また、効果の実感度にも個人差がありますので、ボトックス注射を希望する場合は、医師と事前によく相談した上で行うことが大切です。