手掌多汗症の原因 | 手汗で手がベタベタになってしまう理由

手掌多汗症の原因 | 手汗で手がベタベタになってしまう理由

手掌多汗症の原因 | 手汗で手がベタベタになってしまう理由

汗が異常に多く出る多汗症の中でも、手汗がひどく手がベタベタになる「手掌多汗症」は、日常生活への支障が大きいといわれています。

この手掌多汗症はなぜ起こるのでしょうか。今回は、手掌多汗症の原因についてまとめます。

汗が出る仕組み

人間には「汗腺」と呼ばれる汗を出す腺があります。体の大きい大人も、体の小さい赤ちゃんもこの汗腺の数は同じ数だけあるといわれています。したがって、赤ちゃんは体の面積が小さい割に汗腺が多く「汗っかき」なのです。

この汗腺は「アポクリン腺」と「エクリン腺」の2種類に分けられます。

アポクリン腺

アポクリン腺は脇の下や陰部、乳輪・耳の中など、限られた部分に存在する汗腺です。アポクリン腺から出る汗は粘り気があり、脂質やたんぱく質、アンモニアなどを含んでいるため細菌が繁殖しやすく、独特の臭いを発生させます。汗の悩みで多いワキガは、多くの場合このアポクリン腺からの汗が原因とされています。

エクリン腺

部分的にあるアポクリン腺とは違い、ほぼ全身にあるのがエクリン腺です。エクリン腺から出る汗の成分はほとんど全てが水分のため、透明でサラサラしています。分泌直後は臭いはほぼありませんが、放置して雑菌などが繁殖すると臭いを発するようになります。

エクリン腺は特に足の裏や手のひら、脇、額などに多く集中していて、普段私達が「汗をかいた」と感じる時の汗はほとんどがこのエクリン腺から分泌された汗です。

発汗の種類

手掌多汗症による手汗の原因と種類

私達の体から出る汗は、その状況によって主に次の3種類に分けられます。このうち、特に「手汗」が多くなりやすいものは「精神性発汗」です。

  • 温熱性発汗:
    運動時や暑い時などにかく汗を温熱性発汗といい、「上昇した体温を下げるため」に汗をかきます。

  • 精神性発汗:
    緊張した時や驚いた時に出る「冷や汗」や、緊張・興奮した時に出る汗を精神性発汗といいます。「手に汗握る」というように、手汗で手がベタベタになったり、足の裏・脇など局所的に多く汗をかきます。

  • 味覚性発汗:
    辛いものや酸っぱいものなど、刺激の強いものを食べた時に出る汗を味覚性発汗といいます。額や鼻など局所的な汗が目立ちます。

    手掌多汗症の原因

    手汗で手がベタベタになる手掌多汗症の原因は、「自律神経の乱れ」によるものというのが一般的です。

    自律神経には「交感神経」と「副交感神経」の二種類があります。このうち交感神経は体を活発に動かす時に働く神経で、汗をかくのはこの交感神経の働きによるものです。一方の副交感神経は、睡眠時や休息時などのリラックスした状況下で優位に働きます。

    手掌多汗症は前者の交感神経が強く働いてしまう事が大きな原因とされています。また、遺伝的な要素も指摘されており、生まれつきの体質というケースも非常に多いようです。

    早めの対策を

    今回は、「手掌多汗症の原因」についてご紹介しました。

    手掌多汗症は日常生活に支障をきたすことが多く、深刻な悩みになりがちな病気です。先天的な要素が大きいとはいえ、発汗の量やタイミングについては緊張などの精神的な面も大きく影響するため、汗を気にし過ぎることで余計に症状がひどくなる悪循環に陥ってしまうことがあります。

    一人で悩み過ぎず、生活や仕事に支障がある場合は、早めに医師に相談して適切な対策をとるよう心がけましょう。