多汗症とは? 原発性局所多汗症と全身性多汗症

多汗症とは?原発性局所多汗症と全身性多汗症

多汗症とは? 原発性局所多汗症と全身性多汗症

暑い季節になると気になるのが「」ですね。汗じみなどを避けるため、対策を行っている人も多くいると思います。

中には必要以上に汗が出てしまい、日常生活にも支障をきたしてしまう多汗症で悩んでいる人もいます。今回は、この多汗症の症状について詳しくみていきましょう。

本来の汗の役割

汗が出ると汗じみや臭いなどが気になるという人も多いと思いますが、暑い時に汗をかくのは正常な身体の反応です。汗は「体温調節」という私たちが生きていく上で欠かせない、とても重要な役割を担っているのです。

汗をかく理由と体温調節の役割

私たちの身体には「エクリン腺」と「アポクリン腺」という汗を出す汗腺があり、エクリン腺は全身に、アポクリン腺はわきの下などの部分に集中しています。体温調節を行うための発汗は、主にエクリン腺の働きによるものです。この汗が蒸発する際に体温を奪い、体を適切な温度に調節してくれているのです。

多汗症とは?

汗をかく事自体は、人間の体の機能としてなくてはならないものですが、体温調節に必要な量以上の汗が出てしまうというのが「多汗症」です。

名前の通り「多く汗が出る病気」で、症状がひどい人は手汗がポタポタと地面に落ちるほどで、日常生活にも支障をきたしてしまいます。周囲からみると「たかが汗」と思うかもしれませんが、本人にとって多汗症はとても深刻な悩みとなるのです。

多汗症の種類は

多汗症は、その汗をかく部位によって「全身性多汗症」と「局所多汗症」の2種類に分けられます。

全身性多汗症

顔や手足だけではなく、背中やお腹・胸・お尻・太ももといった全身から汗が出ます。遺伝など体質が原因となっている原発性のものと、糖尿病やバセドウ病(甲状腺機能亢進症)など病気が原因で起こるものがあります。全身性多汗症の患者数は多汗症の中での割合が低く、全体の約1割程度といわれています。

局所多汗症

全身ではなく手や足の裏など、体の一部分のみの汗が多いものは「局所多汗症」と呼ばれます。「手汗がすごい」という人はこの局所多汗症に当てはまるでしょう。多汗症患者のうち約9割が局所多汗症といわれており、特に脇の下・手のひら・足の裏・頭・顔などに症状が出やすい病気です。

多汗症の症状

多汗症の症状は、「自分の意志と関係なく汗を異常に多くかく」というものです。全身性多汗症の場合は全身に汗を多くかくため、下着や洋服がすぐに濡れてしまいやすく、対策も難しくなります。

原発性局所多汗症と全身性多汗症の症状

局所多汗症の場合は体の特定の部分に汗を多くかきますが、一カ所だけとは限らず、手と足の裏など2・3カ所から出る場合が多くあります。原発性局所多汗症の場合は幼少期や思春期頃に発症しやすく、緊張している時などでなくても汗を多くかくため、子供も多汗症の症状を気にするようになります。

現在では、手のひら用の制汗剤や、脇の汗とりパッドなど、市販の汗対策グッズも多く販売されているため、局所多汗症は全身性多汗症に比べると対策がとりやすいといえるでしょう。

まとめ

今回は、「多汗症の症状」についてご紹介しました。「汗っかき」という言葉がありますが汗が、暑い時だけでなく平常時から異常なほど多く出るのは「多汗症」という病気です。

特に子供の場合は、「ノートが汗でふやける」「握手した際に手がベタベタする」など、イジメの原因にもなりかねませんので、しっかりと子供の様子を見極め、たかが汗と思わずに早めに対策をとるようにしましょう。